伊勢屋海苔店
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海苔の収穫時期

海苔の収穫時期
海苔は一般的に年間を通してスーパーなどで売られているため、常に収穫が行われているように思われがちです。ですが、海苔には収穫時期というものがきちんと決まっています。
海苔はいつ収穫されたかによって品質や味が変わってしまうので、この収穫時期というのは非常に重要なのです。

海苔の育苗は海水温が下がりはじまる10月頃に、漁師さんが海である程度のサイズまで成長させます。
そして11月には収穫が始まります。産地により多少の差はありますが、遅い産地でも12月には収穫を開始します。
この時期の収穫を秋芽網といい、この網で収穫された海苔は新海苔として市場などに出回ります。

この秋芽網の中でも最初に収穫された海苔を初摘みといい、通常出回っている海苔よりも柔らかく、
味の良い海苔となります。
その為、初摘み海苔は価値が有り、他の海苔より値段もやや高く販売されます。

初摘みから何度か海苔を摘み取っていくと味も落ち海苔質も固くなっていきますので、秋芽網は張り替えという作業を行ないます。

収穫時期で変わる海苔の品質


海苔の収穫は11月から12月に集中して行われますが、ここで全ての収穫が終わるわけではありません。
秋芽網を張り替えた後、冷凍網と呼ばれる保存されていた海苔網を海に戻して生産・収穫を行います。
スタートとなる11月12月を第一弾として始め、最終的には翌年の4月頃まで収穫は続き、各県漁連の入札会を経て海苔商社から販売店に流通していきます。

11月に収穫された初摘みの新海苔は12月頃から店頭に並び、お歳暮などのご挨拶によく使われます。
柔らかく品質も味も良い新海苔は値段も高めなので、海苔を育てている漁師たちもこの時期に合わせなるべくたくさん出荷できるようにしています。
現在ではコンビニのおにぎりなどで海苔が多く利用されているため、初摘みや新海苔以外でも需要は堅調ですが、やはり旬のものとして香りのよい初摘みや新海苔は変わらぬ高い評価を受けています。

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