海苔はクロロフィルなどの緑の色素、フィコエリトリンと呼ばれる赤の色素、フィコシアニンと呼ばれる青の色素、少量ですがカロテノイドと呼ばれる黄の色素を持っており、全ての色素が混ざり合って海苔独特の黒色を作っています。
特にクロロフィルなどの緑の色素は量が多く、少し透かして見ると緑色に見えるのはこのためです。
クロロフィルは水分によって分解されてしまうので、湿気が多いと水分を吸収してしまい海苔に含まれているクロロフィルを分解していきます。
しかし、フィコエリトリンやフィコシアニンなどの赤と青の色素はそのまま分解されずに残っているので、その2色が合わさった紫色になってしまうのです。
これと同じように、焼くことで色が鮮やかな緑色になるのは、熱を与えるとフィコエリトリンやフィコシアニンが分解されてしまいクロロフィルとカロテノイドだけが残るためと言われています。