海苔はツルツルしていて光沢のある方が表、ザラザラ・ガサガサしていて光沢のない方が裏と言われています。
しかし、昔はザラザラしている方が表で、ツルツルしている方が表と言われていたことをご存知でしょうか?
海苔を作る時に海苔簀と呼ばれるすだれ状のものを使用して、細かくして真水で洗った海苔と水を一緒に漉いていました。
漉いたものを海苔簀側から先に太陽の方へ向け天日干しにしていたのです。
そのため、最初に太陽に向けた面を表としていました。
この表面は海苔簀に張り付いてしまっているため、海苔を剥がすとザラザラした手触りになっていました。
しかし、現在では製造方法も機械化しており、海苔簀ではなく全自動乾燥機のすのこへ流し込み乾燥させることが多くなりました。
ですので、すのこに接触しザラザラになる方を裏面とし、海苔の見た目からツルツルの方が表面と呼ばれるようになったのです。
ちなみに、裏面のザラザラしている部分を海苔足と言い、海苔足がよく立っているもの程美味しいとされています。